8,『健康食品の弊害(青汁)』(肩こり、首の痛み)

この患者様は仙骨の左側に大きなズレが生じていました。
首から上(肩や首)の症状なので、疑わなければならないのは仙骨のズレ以外では摂っている水分の種類です。
問診をしてみると、今年に入ってから足のむくみを是正したい為に青汁を飲みはじめたとの事でした。数週間して足のむくみは緩和したのだけど、今度は便秘がひどくなってきたそうです。便秘の原因は、症状が出始めたタイミングを考えて青汁しか考えられないため、青汁を飲むのをやめてもらう事にしました。施術は仙骨の左のズレを70%くらいまで正常位置まで戻すことができ、後頭骨にも若干のズレがあったため、その部分の施術を行い様子をみて頂く事にしました。施術後の3日間はだるさがでてきた様でしたが、4日目に身体がものすごく軽くなったそうです。
2週間後に来院して頂いた時には便秘も足のむくみもなくなっていました。
この患者様の場合、肩こりや首の痛みについては、仙骨と後頭骨のズレによるものだったのですが、便秘については青汁によるものでした。

ここで素朴な疑問が湧いてきます。自分に合わない「青汁」を飲んだのに、足のむくみが緩和されたのはどうしてでしょうか?本来ならば合わない物を摂ってしまえばむくみはもっとひどくなるはずです。

この患者様の場合、足のむくみが青汁を飲みはじめた時に改善されたように錯覚したのは、青汁が身体に合わない為に起きた一時的な下半身の血行不良であったと推測できます。一時的に下半身が血行不良になり、血液を含む水分が下半身に流れなくなれば、むくみが改善された様に感じます。
この患者様、青汁をやめた後でも足のむくみは再発しませんでした。これは、仙骨の調整により血液やリンパの流れが根本的によくなったからだと思います。

この様に、一見青汁の様に身体に良いと思われるものであっても自分の体に合わない場合、何らかのマイナスが身体に現れます。どんなに良いものであっても、自分の身体に合わないものは毒になってしまいますので注意が必要です。