18,「中学生の施術」(成長痛?肉離れ?) コラム:心臓病がふくらはぎで治る理由

中学生の患者様の事例
①成長痛との診断を受け、2年くらい成長痛が止まらない状態でした。
検査した結果、左足のすねの奥の筋肉に異常がみられました。仙骨とすねの部分の「筋膜※」の調整を行い、ほぼ痛みが無くなりました。つまり、この痛みは成長痛ではなく、仙骨と左足のすねの筋肉異常によって主に「筋膜」全体に異常が拡大した為に起こっていた痛みでした。

※「筋膜」とは筋肉を包む膜の事で頭からつま先まで身体全体に存在しています。痛みを解消するのに仙骨だけではなく、上記の様に筋膜の調整が必要な場合もあるという事例です。

②部活でバスケの練習中に右ひざからふくらはぎにかけて痛みが発症。整形外科では「肉離れ」との診断でした。
検査の結果は仙骨、胸の骨、首の骨、頭の骨にズレが見つかりました。それらを全体的に調整しますとすぐに痛みは消えました。つまり、この痛みは「肉離れ」ではなく、練習中に上記の骨を全体的にズラしてしまった結果の痛みだったのです。

おもしろコラム②
「心臓機能障害がふくらはぎの施術で治る理由」(「命の輝き」よりの抜粋)~「筋膜」の重要性~

この本に紹介されている患者様は、様々な心臓に関する病院に通ったのですが、心臓の苦しい原因が特定できず、どの病院でも「異常がない」として治療をしてもらえませんでした。最終的にどこにも行き場がなくなって、本の著者のフルフォード先生のところにいきました。
フルフォード先生が検査を終えると、足のふくらはぎの部分に違和感があり、数年前に事故で手術をした箇所であった事が分かりました。実はそれが原因で心臓に影響がでていたそうです。
ふくらはぎの手術自体は問題ありませんでしたが、術後にその部分が治る過程に問題が発生したそうです。筋膜は全身につながっていますので、ふくらはぎが治る過程でふくらはぎの筋膜がねじれてしまい、何と、ふくらはぎからはかなり遠い首の筋膜が引っ張られてしまい、首の骨がずれ、その首の骨のズレが心臓への神経を圧迫して症状がでていたそうです。ですから、フルフォード先生は心臓の症状に対してふくらはぎの筋膜調整(オステオパシー)を実施して完治させたという事でした。
このように症状には必ず原因があります。原因不明な症状でも「オステオパシー的検査」によって多くの原因を特定することができます。